私という一個のワーカーが、ボードに置かれ、回収されるまでの記録
2010年代のボードゲームです。
既にヨーロッパやアメリカで成熟したボードゲーム界とその住人たちは、よりやり甲斐のあるゲーマーズゲームを求めて、複雑で緻密なゲームを数多く生み出していきます。得点の獲得手段が多彩で、色んな野菜を混ぜ込んだサラダみたいだという比喩の「ポイントサラダ」という言葉も生まれました。
それと同時にゲームはより多様化し、ジャンルは細分化し、あらゆるアイデアがゲーム化されていきます。スマートフォンアプリや紙とペンを使ったゲームなど、今までに無いアプローチも現れます。また、一度プレイすると二度と遊べない、レガシーシステムという仕組みのゲームも登場しました。
日本でもますますボードゲーム界隈は盛り上がりを見せ、定期的に開催されるボードゲームの一大イベントであるゲームマーケットも年々その規模を拡大していきます。国産ゲームのクオリティーも高くなり、世界のボードゲーム賞で日本人デザイナーの名前を見かけることも珍しくなくなりました。
テレビや雑誌などメディアでも度々特集が組まれ、一部のマニアの物だったボードゲームは急激に広く認知され始め、全国にボードゲームカフェやボードゲーム専門店が次々にオープンしました。
また、日本のメーカーも完全にローカライズされた日本語版を続々とリリースしていきます。2010年代の終わり頃には、知名度のあるゲームで日本語版が作られていないゲームを探す方が難しいくらい、各社が競って日本語版を発売しました。
そうして指数関数的に膨らんでいくボードゲームの世界は、この後どこに向かうのでしょうか。ここで紹介する2010年代のゲームが、きっと次の10年を予測するヒントをくれるはずです。
Discworld: Ankh-Morpork ディスクワールド: アンク・モルポーク
「ディスクワールド」という世界を知っているだろうか。知っていても、知らなくても、とにかく飛び込んでみたらいい。未知なる世界が、あなたを待っている。
2021 . 1 . 11
Tumult Royale ツーモルトロイヤル / トイバー親子の王国騒動
とある国で巻き起こる、欲張りな王様と、怒れる民の王国騒動。税金というテーマをコミカルに表現したボードゲーム。
2020 . 11 . 27