ボードゲーム全然関係ない話だけど、買ってしまった……。
『THE X-FILES : The Official Archives』
今年の9月に刊行されたばかりの、Xファイルの公式本。
(注意:ここから先は、目を覆いたくなるようなファン感情のエモーショナルな垂れ流しになるので、興味が無い方はブラウザの「戻る」ボタンでお戻りください)
これを書いてる今はまだ日本語版は出てないから、米国Amazonで他のボードゲームと一緒に購入した。
価格は50ドル。
「えっ、一冊50ドルって絶対ファンの足元見てるよね? まぁ買うんだけどな(ポチ)」という感じで注文してから2週間ほど経って、海を越えてはるばるやってきた。
そして開けて見たらこれは……ええ、これは確かに……確かに50ドルしますよね……ナマ言ってすみませんでした……という感じで、飯食ってる宮本武蔵の前を通りかかる蠅くらい控えめに言っても「最高」の一言でした。
それでは紹介しよう。
さあ、まずは装丁だ(と言っても中身に言及するのはファンモラルに悖る行為なので装丁しか紹介しないんだが)。
これが「素晴らしい」という言葉以外を探しても素晴らしいとしか言えない。まぁ写真を撮ってみたので見てくださいよ。
「Xファイル」という本物のファイルが存在するという前提で、そのファイルを実際に手に取れる形として再現しているんだ。
そして手に取った時に、硬いんだよ。
わかるかな。柔らかいと思っていた物が、硬いんだ。それはこの表紙と裏表紙、それから背表紙の厚みが尋常でないからだ。
世に言うハードカバーという本たちは、一度カバーを破り捨てて賽銭箱にでも投げ入れたらいい。真のハードカバーっていうのは、こういう物のことを言うんだ。
そして背表紙には、まるで布のような質感の上質な(と思われる)紙が貼られており、しばらくこの部分を撫でるのに時間を使ってしまって、撮影が進まなくて往生した。
さらにこの部分を見てほしい。
「CONFIDENTIAL(機密)」の文字が、文字通り判で押されたように凹んでるんですよ。デボス加工と言うんでしょうか。
「ああ、これを押したのは、もしかしたらスキナーかもしれない」と思いを馳せながら、もしかしたらスキナーが触ったかもしれないその部分を、その凹凸をしばらく撫でながら、もう撮影なんてどうでもいいや、という気持ちになるのを止める術もなかったのです。
ということで、これ以上写真を撮ることができませんでした。
「本の外見だけレビューする」という奇行に及ばざるを得ないのが悔しいが、肝心の中身はというと、1ページ1ページ読み進める度に、「ああ、これは最高……次のページは……ああ、なるほど、なんと言うか……最高……最高というか……MAX……」という具合で、溢れ出す随喜の涙をこぼれるままにしながら、床から起き上がることができずに、「もしこの世界に僕とXファイルの2人だけしかいなかったら、どうなるだろう」などと妄想しながら、その奇跡を想いながら、冷たい床でそっと目を閉じるのでした。