IQ5 アイキューファイブ

2002 / Klaus Beuth

ボードゲーム「IQ5」の箱表面

1個目の紹介は、このボードゲームです。

2002年、恐らくドイツのゲーム。(ルールブックがドイツ語+英語だから)

デザイナーはKlaus Beuth氏。調べてもこのゲームしか出てこない、謎のデザイナー。

どんなボードゲームかと言うと、見たまま、箱絵の通りのゲーム。

ボードゲーム「IQ5」の箱側面
ボードゲーム「IQ5」の箱裏面

箱裏と側面はこんな感じ。泡のモチーフが強調されてるけど、ゲームには何の関係もない。

ボードゲーム「IQ5」のルールブック

ドイツ語と英語のルールブック。
ステンシル系のフォントとメタリックな銀色が無意味にミリタリー感を出しているが、これもゲームには関係ない。

ボードゲーム「IQ5」のキャラクター

説明書では、愉快なキャラクターがルールを全身で表現してくれる。
髪型が特徴的だが、作者だろうか?

さて、続いてはコンポーネント。

ボードゲーム「IQ5」のボード
ボードゲーム「IQ5」のボード

これがめちゃくちゃ重い。だから箱はコンパクトなくせに、重量級ゲームくらいズッシリとくる。

それで、こうやって土台と盤をスライドさせて組み合わせると……

ボードゲーム「IQ5」のボード

こういうスタンディング式の穴あきボードが完成する。

そして、その穴には……

ボードゲーム「IQ5」のピン

これ。ドクターマリオで見た気がします。

赤、青、黄色がそれぞれ2色ずつ組み合わさったカプセルのような物(ルールではpinと呼ばれている)が3種類。

そしてそのピンを穴に指していく。

ボードゲーム「IQ5」の盤面

ピンは2色になっているので、当然こちら側とあちら側では見える色が違う。 刺した後は向こう側の色は見えないので、記憶しておくことが重要。

さて、このゲームの凄いところは、ルール説明が10秒で終わるところ。

「交互にピンを刺して自分の側に同じ色がタテヨコナナメに5個並べば勝ち」

慣れたら5秒で言えるね。

相手側の色は見えないから、例えばこっちからはこう見えていても…

ボードゲーム「IQ5」の盤面

相手側はこうなっていて、気づいたら負けてる、なんてことになる。

ボードゲーム「IQ5」の盤面

赤が5個並んで、勝ち。

ゲームとしてはそれだけ。すごくシンプル。
五目並べを3色でやりつつ、相手側の色を覚えておく。記憶力は重要。そうでないと、こっちが刺したピンで、相手が揃ってしまう、ということになる。

ボードゲーム「IQ5」のゲーム終了時

最終的にはこんな感じで決着がつく。 赤が5個並んでるのがわかるかな。

とにかくシンプルだから、小1の娘も一番のお気に入りのようで、「何のゲームする?」と聞くと「イチゼロゴ」と言う。IQ(アイキュー)が10(イチゼロ)に見えるらしい。

ゲームが終わった後のピンは、こうやって押し出してやるとウニウニと出てくる。

ボードゲーム「IQ5」のピン取り出し中

娘はこれが気持ち悪いらしくキャーキャー言う。

シンプルで、誰とでもできる。ちょっと変わったギミックで見映えも面白い。 良いゲームだと思うが、絶版でもう手に入らない。

ネットでも日本語の情報がほとんどない。

そういうわけで、野に埋もれた良いボードゲームの紹介という意味でも、1個目の紹介はこのゲームを選んだのでした。